初めて保育園に通う子どもの気持ち|実はかなり繊細です

初めて保育園に通う子どもの気持ち 子育て
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koko
koko

少しずつ保育園に慣れてきたかな?

4月から保育園に通い始めたお子さんがいるママさん・パパさんも多いことでしょう。大人の事情から見たら、「保育園が決まってうれしい」ですが、子ども側から見たら「これから自分はどうなっちゃうの?」というのが本音。

保育士経験20年以上の私でも、毎年4月が近づくと緊張していました。初めて保育園に通うお子さんの気持ちに目を向けると、ママさん・パパさんの対応も変わるかも。

4月はママさん・パパさんもお仕事が忙しくて大変だを思いますが、ちょっと子ども側の視点を持つことも大切ですね。

楽しく保育園生活をスタートさせる方法について、少し考えてみませんか。

初めて保育園に通う子どもの気持ちを考えてみよう

ママさん
ママさん

うちの子、なかなか保育園に慣れなく………。

どうしてかしら?

初めに子ども側の気持ちを考えてみましょう。

初めての場所、初めての人に囲まれた生活が始まるので、楽しみな気持ちよりも不安な気持ちの方が大きいです。

大人でもそうですよね。新しい部署、新しい会社に行くとき、「うまくやって行けるかしら……」と不安な気持ちになりませんか。お子さんは大人よりも人生経験が少ないので、さらにその気持ちが強くなります。

ママさん
ママさん

私も新しい環境にはドキドキしちゃう。

子どもも同じなのね。

ママさん・パパさんと離れることへの不安

お子さんにとっては、いつも一緒にいたママさんと離れることへの不安がいちばんダメージ大。いきなりポーンと、知らない世界に放り込まれたような気持ちになります。

大人も新しい環境に入っていくとき、人間関係がうまくいくか、仕事を覚えられるかなどの不安を感じます。

お子さんも今までとは違う世界に入っていくわけですから、個人差はあるものの多くのお子さんが不安を感じるのです。

特に月齢の小さい0歳児から2歳児は、言っても理解が難しいので不安感が強い傾向にあります。3歳児以上のお子さんになってくると、不安で泣いたとしても言葉で理解することができるようになってきます。

「まだ小さいからよくわからないだろう」と考えるママさん・パパさんもいると思いますが、お子さんはとても敏感で繊細。子ども側の視点や気持ちを想像することは大切です。

koko
koko

子どもの気持ちを想像するって大事だね。

新しい環境への不安

知らない場所や知らない人に囲まれたとき、大人でも居心地の悪さを感じます。社交的な人ならすぐに打ち解けられるのかもしれませんが、たいていは雰囲気にのまれてしまいます。

ママさん
ママさん

はじめましての人には緊張するよね。

お子さんの場合も大人と変わりません。特に場所見知りや人見知りをするお子さんの場合、新しい環境にすぐに順応することは難しいです。

でも、お子さんには柔軟性もあります。毎日保育園に通うことで、少しずつ信頼できる保育士を見つけたり、何となく気の合う友だちを見つけたり。

新しい場所に不安を感じることは、ごく当たり前の反応です。

パパさん
パパさん

新しい職場に行くときの緊張を思い出したよ。

大人でも不安なんだから、子どもはもっとそうだよね。

1日の流れがわからないことへの不安

ある程度、年齢が大きくなると時間がわかるようになります。

例えば、時計を見て「長い針が3になったら、お母さんがお迎えに来るよ」と伝えると、そのことを覚えて待つことができるようになります。

しかし、時間の観念がない小さいお子さんの場合、家とは違う時間の過ごし方に戸惑いを感じることが多いです。

家での過ごし方と保育園での過ごし方に違いがあるので、保育園生活に慣れるまでは1日の流れがわからず、不安を感じるお子さんがたくさんいます。

koko
koko

1日の流れがわかってくると、お子さんも落ち着いてくるよ。

実は保育士はこんな工夫をしています

不安を感じているお子さんが、少しでも早く保育園になれるように、保育士や職員はいろいろな工夫をしています。

すべての保育園に当てはまることではないかもしれませんが、私が行ってきた新年度の工夫を紹介しますね。

担当制で子どもをケア

クラスの人数は、年齢が大きくなるにつれて多くなります。

私が働いていた保育園は、0歳児から預かっていました。保育士の人数は、子どもの人数に合わせて配置されます。

私はいくつかの保育園で働いてきましたが、0歳児を預かる保育園にいたときは、担当制を取っていました。

ママさん
ママさん

担当制って何?

担当制とは、クラスの子どもの中の数人ずつを決まった保育士が受け入れたり、食事の介助をしたりすることです。そうすることで、一人ひとりのお子さんの好きなことや苦手なことが把握しやすくなります。

把握した内容は、担任同士や園全体で共有します。保護者との連絡ノートも入園から2週間程度は、担当保育士が書いていました。その後は、クラスの担任が順番に書くようにしていました。

私は、この方法はとても良いやり方だと感じています。お子さんにきめ細やかな対応ができるからです。

ママさん・パパさんにも最初に「〇〇ちゃんの担当になりました△△です」と自己紹介をしていました。ママさん・パパさんにとっても、「この人に言えばいいんだな」ということがわかりやすい方法です。

koko
koko

保育士としても担当制はおすすめ。

ママさん・パパさんとコミュニケーションが取りやすいよ。

保育室を明るく装飾

パパさん
パパさん

保育園の室内ってかわいいよね。

いろいろ壁に貼ってあるし。

お子さんの目を引くキャラクターや装飾で保育室を飾り、「ここに来ると□□がある」とわかってもらうのも一つの方法です。

月齢の小さいお子さんに人気だったのは、動物です。

「ネコちゃん、待ってるよ」「ワンワン、いたね」。そんな会話から、お子さんの涙が止まる経験をたくさん見てきました。

明るい保育室はお子さんの気を引きつけるので、装飾作りは毎年気合を入れていました。

いろいろなおもちゃを用意

お天気の良い日は、屋外に出て気分転換もしました。でも、入園当初は室内にいることが多いので、いろいろなおもちゃを用意していました。

ちょっとでも興味を持ってくれたらラッキー。お子さんたちに人気のあるおもちゃは、年齢にもよりますが、知育系が人気でした。

ブロックやパズルなども好まれます。ドイツ製の木のおもちゃも人気が高かったです。音の出るおもちゃも子どもの気を引きます。

いろいろな種類のおもちゃを用意することで、「保育園に行けば▲▲で遊べる」と思ってもらえるように工夫しました。

koko
koko

おもちゃはお子さんの様子を見ながら、適切なものを準備しているよ。

子どもが食べやすそうなメニューを用意

ママさん
ママさん

うちの子、給食ほとんど食べてないみたい。

入園当初の難問は食事です。給食を食べないお子さんもいます。

環境に慣れないため、警戒して食べないお子さんもいれば、食べたことがないものだから警戒して食べないことも……。

少しでも食べてほしくて、栄養士さんや調理師さんが工夫を凝らしています。
お子さんになじみにある食材、好きなメニュー、かわいい型抜きなどで、「食べてみようかな」と思える給食を作っています。

乳児クラスの連絡ノートには、何をどのくらい食べたかを書かれていることが多いと思います。

0歳児の場合、ミルクもあるので、あらかじめママさん・パパさんからおうちで使っている哺乳瓶や乳首、ミルクのメーカーを教えてもらうこともあります。

koko
koko

給食やミルクは、慣れるまでかたくなに拒否する子もいるの。

保育士も職員もいろいろ頑張るんだけどね。

ママさん・パパさんとのコミュニケーション

先ほども書きましたが、担当制を取っていた保育園で働いていたときは、「担当の△△です」と自己紹介していました。すると、ママさん・パパさんも「この人がうちの子の担当なんだな」と理解していただくことができます。

担任全員で子どもたちを見ていますが、窓口となる保育士を作ることで、ママさんやパパさんの不安や要望を聞きやすい環境が作れます。

子どもを見ていくうえで大切なことは、おうちと保育園の協力体制です。大人同士のコミュニケーションが上手にできると、お子さんの安定も早いように感じました。

ママさん
ママさん

いっぺんにたくさんの先生の名前を覚えられないから、担当の先生がいると安心するよね。

朝泣くのは一つの儀式?

とはいうものの、毎朝大泣きする我が子を置いて仕事に行くのはつらいですよね。今まで多くのママさん・パパさんが、後ろ髪を引かれる思いで涙ぐみながら仕事に行く姿を見てきました。

でも、お子さんはだんだん保育園の生活に慣れてきます。朝は大泣きしても5分ほどでケロッと泣き止み、好きなおもちゃで遊び始めるお子さんも少なくありません。

泣かれるとつらいですが、一つの儀式のようなもの。そのようにとらえてもいいのかもしれません。

そのうち、泣かずに登園できるようになります。

パパさん
パパさん

泣かれるとつらいけど、だんだん慣れてくるんだね。

時間はかかっても子どもの力を信頼するしかないよね。

保育士は1日の様子をしっかり見ています

ママさん
ママさん

連絡ノートを見るのが楽しみの一つ。

その日の様子がわかりやすいよ。

保育士は、1日のお子さんの様子をしっかり観察しています。連絡ノートにその様子を詳しく書いて、ママさんやパパさんに園での様子を知ってほしいからです。

私自身、4月5月は1年の中でもいちばん疲れやすかったです。それだけ、あらゆる神経をお子さんに向けていました。

ママさん・パパさんが疑問に思ったこと、困っていることは、遠慮せずに保育士に伝えてOKですよ。保育士もおうちでの様子やお子さんに普段の様子を知りたいです。

ママさん・パパさんも忙しいと思いますが、お迎え時などにちょっとお話して情報の共有ができると、保育士としてもありがたかったです。

koko
koko

ママさん・パパさんからの情報もありがたいです。

お迎え時に子どもの様子を聞いてみよう

ママさん
ママさん

忙しそうな先生に声をかけるのって大丈夫なの?

「今日はどうだったか?」を気にしながら仕事をしているママさん・パパさんはたくさんいます。遠慮なく保育士に、「今日はどうでしたか?」と聞いてみましょう。

お迎え時間によっては、担当の保育士以外の保育士が対応に当たりますが、ほとんどの場合、申し送りを受けているはず。きちんと答えてくれますよ。

何かできたこと、頑張ったことがあれば、お子さんをたくさんほめてあげてくださいね。すると、お子さんも「保育園はいやな所じゃない」という考え方に変わってきます。

「ママやパパがお仕事を頑張っているときに遊べる場所」に変わります。

koko
koko

ママさん・パパさんと、一言二言でもお話しできるとうれしいです。

多くの子どもはゴールデンウィーク明けまで不安定

入園からゴールデンウィーク明けくらいまでは、お子さんの気持ちも揺れ動いています。

おうちでいつも以上に甘えん坊になることもあるかもしれません。おねしょが増えるお子さんもいます。

koko
koko

でも、大丈夫!

時間が解決してくれるよ。

そのためにも、ママさん・パパさんと保育士の連携はとても大切。

これから保育園に通い始めるお子さんを持つママさん・パパさん。ぜひ、保育士と情報を共有してくださいね。

保育園生活を気持ちよくスタートするには、お子さんの気持ちが少しでも早く安定することです。ママさん・パパさんは、保育士に頼って大丈夫ですよ。

遠慮しないで、ママさん・パパさんの気持ちも上手に伝えられると、保育士との関係性が早く作れます。保育士も努力しているので、良い関係性を築いて気持ちよく園生活をスタートできるとよいですね。

koko
koko

気になったことや気づいたことは、保育士に伝えてみて。

一緒に解決方法を考えてくれるよ。

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